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詩誌『立彩』創刊号(2012年4月)
詩誌『立彩』
創刊に際して
我々は詩作によって人間の本質を表現する。同時に、詩の美しさを追求する。
そのために、自分の身体を含めた現実への冷徹な観察をもとに、内なる叫び
を言語化する。このとき、批評的視座をもって現実を見つめることで、詩は、
苦しい現実からの逃避先としてではなく、人間を見つめなおす場となる。
社会や自らに対する懐疑と怒りが詩作欲求として存在しているのであれば、人
間再考の先に、よりよき生を見出すだろう。あるいは、宗教規範が絶対的では
なくなった近代以降において、人間を探究する詩は、人々の拠り所となるだろ
う。
詩とは、祈りである。祈りは、美しい。そして、美しさは、魂を清める。
ゆえに我々は、美しさを追求する詩によって、人間の本質を表現することを
ここに誓う。
二〇一二年四月
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